果てしない君とのメモリー

ありきたりな魔法じゃ もう解けない

今まででいちばん幸せだった夢を文字に残しておく

 

 

 

  完全土日休みどころか休日が不定期極まりない仕事をしている彼と、週末の夜は飲食店のバイトに駆り出されている大学生の私がそろって終日休みの日曜はとても珍しい。

  お昼は散歩がてらひとつ隣の駅まで歩いて生パスタが美味しいお店でランチをした。その帰りにたまたま通りかかったレンタルショップで借りた映画のDVDをふたりでソファーに座って見ている。

  どうせなら映画館気分で見ようよ、なんていう私の提案に笑いながらも付き合ってくれた彼は視線の先をテレビ画面に固定したままで、スーパーで買ったキャラメル味のポップコーンを私よりもはるかにハイペースで口に運んでいる。色違いで買ったマグカップにはブラックコーヒーとココア。「キャラメルポップコーンとココアってめっちゃ甘いじゃん(笑)」という彼の言葉のとおり、口の中がすごく甘い。紅茶にしておけばよかったかな、と少し後悔した。

  暗くした部屋の中、閉めたカーテンの隙間から差し込む光はオレンジ。左に座る彼の綺麗な横顔もオレンジに染まっていて、少し見惚れてしまった。映画を見ていると時間の経過はあっという間で、そろそろ晩ごはんの買い物に行かなきゃとか、彼は何をリクエストするかなとか、そんなことを考えているうちに画面にはエンドロールが流れていた。

  彼はソファーから立ち上がり、前のテーブルに置いてある携帯を取ってそのままソファーの下に座った。彼のことを斜め後ろの上から見るなんて初めてかも知れない、なんてことを思いながらぼんやり彼を眺める。太い首、触ると気持ち良さそうな襟足、伏し目がちな目。可愛い顔立ちをしているくせにパーツのひとつひとつが男らしくて、ドキドキして仕方ない。そんな気持ちを紛らわせようと「買い物行ってくるけど、晩ごはん何がいい?」と質問を投げかける。彼は私を見て「餃子?」と言った。少し目を見開いて眉毛を上げる、冗談を言うときにする得意げな表情で。「餃子は昨日たくさん食べたでしょ(笑)」「ふふ、うそうそ。なんか肉食べたい」「じゃあしゃぶしゃぶしよ、豚しゃぶ」「相変わらず豚肉好きだね」「美味しいじゃん」そんな他愛もない会話で、晩ごはんの献立が決まった。

  ふと、彼の首の付け根、肩のあたりにあるほくろが目についた。襟がずれたときにしか露わにならないそのほくろはなんとも艶やかで、気がつくと私は彼のそのほくろに唇を寄せていた。無意識 なのか 衝動的 なのか自分でも分からない。

  突然のことに彼は「うお、」と一瞬驚いた声をあげたものの、すぐに「なーに」なんて力の抜けた反応をしながら私の腰に腕をまわした。「買い物行くんじゃないの?」「もうちょっとしたら行く」「急にスイッチ入っちゃった?」「ちがう、」「ふーん」「貴久くんのここのほくろ好きなの」

  "なにそれ(笑)"と笑われると思った。

  そんな私の意に反して彼の「へえ、」という低い声が聞こえたと思うと同時に視界がぐるんと回った。確実に視界に入っているはずの天井がぼやけて見えるのは、私の目が天井ではなく目の前にある彼の顔に焦点を当てているからだ。しまった、と思ったときには手遅れで。彼に組み敷かれると逃げられない。「誘ってんの?」「誘ってない誘ってない、!」質問に対する私の返答には何の反応もなく彼は「俺はね、」と切り出す。

  「ここのほくろ好き」と、私が履いていたワイドパンツと下着をずらして言ったあと、私の股関節あたりにあるほくろに唇を落とした。

  付き合い始めて日が浅いわけでもないし、こういう空気になるのが初めてというわけでもない。のに、いつまで経っても慣れない。心臓が破裂してしまうんじゃないかと怖くなるくらいドキドキする。

  そんな私をよそに「顔真っ赤(笑)」としてやったり顔で笑う彼はついさっきまでこれでもかというくらい漂わせていた色気を全てしまって残っていたコーヒーを飲み干している。本当にずるい人だ。私は振り回されっぱなしじゃないか。仕返ししたところで返り討ちにあうことがわかりきっていることも悔しい。けど、幸せ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はあーーーーーーーーほんっとにこの夢だけは忘れられないんだよね!!!!!(小説みたいに書くのやめんか)(気持ち悪い)

 

欲求不満丸出しの夢だけど幸せだったからオールオッケー!!目が覚めたくなかった!!

 

いつか文字に起こして忘れないように残しておこうってずっと思ってたんだけどやっと行動に移せました。いつ頃見た夢なのかすらも覚えてないレベル。(ポンコツ)

 

 

ただ本当に気持ちの悪い表現のオンパレードで不愉快にさせてしまっていたら誠に申し訳ありません!!!!!(土下座)